新型Macbookに搭載のM1チップに対応したアプリが出てきています。
ブログを読んでいただいている方の中にはAdobeのソフトを使用している人も多いかと思います。
Adobeのソフトの中で動画編集といえばPremiere ProとAfter Effects。
今回は簡単なテキストアニメーションから本格的なCGまで幅広く使われているAfter Effectsがどこまで使えるか試してみました。
AdobeからはIntel版の従来のものとM1に対応したベータ版が出ています。 今回はIntel版のものの起動でテストをしています。 ※ベータ版はまだ機能が完全ではなかったためです。詳しくは最後にまとめています。
- M1 Macbook Air
- メモリ16GB
- 8コアGPU
起動や動きの感想
Intel版をRosetta2で動かしてみたのですが、僕が前使っていたIntel core i5より起動がサクサクでした。
10~30秒程度で立ち上がります。(他のソフトの立ち上がりなどに影響されます)
今までcore i5を使っていた時は体感で1分以上かかっていたと思うのでとても早く感じます。
編集画面も特に問題なくサクサクです。
M1 MacbookでもOverloadやMotion Animation Composerなどの外部プラグインも問題なく使用できます。
テキストアニメーション
5秒くらいの簡単なテキストアニメーションです。
作業中はプレビューも固まることなくスムーズに編集ができました。 書き出し時間は2秒くらい。
ストレスなく書き出しができます。 やはり映像データをいじらないとかなりサクサクですね。
メモリの使用状況はこんな感じです。
After Effectsでテロップ作って書き出し、Premiereで乗せるみたいな編集する人はかなりやりやすいと思います。
今回はやってないですが、After EffectsとPremiereがM1に完全に対応したらダイナミックリンクがうまくいくかも見てみたいです。
レイヤーを重ねた実写映像
こちらも5秒くらいの動画にトランジションや調整レイヤーなどをのせました。 ※トランジションはMotion Broを使用しています。
エフェクトを数個重ねた程度だったらほとんど固まることなくプレビュー再生できました。若干固まってしまっても一度レンダリングすればスムーズな再生になります。
書き出しは17秒くらい。レイヤーが重なれば時間もかかります。
個人的にはこんなものかなって感じです。むしろエフェクトいくつも入れてこれなら早い方ではないでしょうか。
メモリの使用状況はこんな感じです。
ロトブラシのようなGPUに依存する機能は使えない
ロトブラシのような重い作業はすぐにソフトが落ちてしまいました。
フルHDで画質を下げてもうまくいかなかったので、GPU依存の機能の中には厳しいものがあります。
プロキシとか使えばうまくいくのかも。
ベータ版はまだ実用的ではない
前述の通り、After EffectsやPremiereはまだネイティブ対応していません。
ネイティブ対応したベータ版が出ていますが、こちらはFX consoleなどの外部プラグインに対応していないようです。(2021年1月現在) FX consoleなどは使用頻度があまりにも高いため、ベータ版はまだ僕は実用的ではないかと感じました。
テキストのテスト動画と実写映像のテスト動画をIntel版で作ったあとベータ版で読み込んでみたのですが、データとして不具合はなさそうでした。
ネイティブ版の完全なものができたらまたレビューしてみたいと思います。
【結論】M1 Macbook AirでAfter Effectsは使える!
GPU性能など、実際使ってみないと未知だったM1チップ。
今回After EffectsをM1で使ってみた感想としては「全然使える」。
少なくともcore i5を使っていた僕から見ると、M1は動画編集にかなり最適なチップだと感じました。
たしかにゴリゴリのCGを駆使したハリーポッターのような映像を作る人には向かないかもしれませんが、Vlogの編集や結婚式のムービーなどの編集なら問題なくできるのではないでしょうか。
少なくとも今回作成した動画程度だったCPUも余裕を持って制作できています。
Intel版でこれだけ使えるので、ネイティブ版が正式リリースしたらもっと快適になるでしょう。 これほどのパワーを兼ね備えてかつ軽量なPC。触れば触るほど好きになるMacbookです。
ネイティブ版の使用感のレビューや、Premiereを使ってみたレビューなども書いていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。