今回は、APS-Cのカメラでフルサイズの画角を再現できるフォーカルレデューサーの紹介をします。
特にオールドレンズはもともと35mmフィルム、すなわちフルサイズ用に作られたものです。それをAPS-Cのカメラで使おうとすると、かなりアップになって使いにくい。
APS-Cのカメラをメインで使っている人に特におすすめの記事です!
本記事では中一光学のフォーカルレデューサー Lens Turbo II M42-FXを紹介しています。
- フルサイズとAPS-Cの画角の違い
- 焦点距離を変えるフォーカルレデューサーとは
- 中一光学のフォーカルレデューサーを使用した作例
フルサイズとAPS-Cの画角の違い
「フルサイズ」「APS-C」はデジタルカメラの、像を結ぶセンサーの大きさのことです。
上記の写真で、カメラの真ん中にある四角い部分がセンサーで、そこに像を移して記録しています。
同じレンズの場合、センサーサイズが大きければ大きいほど、より広い画角で写真を写すことができます。
APS-Cの場合、「レンズの焦点距離×1.5」がフルサイズ時と同等の焦点距離になります。(いわゆる「フルサイズ換算」です)
つまり、標準レンズの50mmのものはAPS-Cだと、フルサイズ換算で75mm相当となります。
APS-Cで標準画角にしたい場合は33mm程度のレンズを使うことが多いです。(33mm ×1.5 = 49.5mm相当)
フォーカルレデューサーとは
フォーカルレデューサーとは、簡単にいうと、補正レンズのついたマウントアダプタです。
焦点距離を約0.7倍にする
フォーカルレデューサーの補正レンズを通すことで、レンズの焦点距離を調整し、APS-Cのカメラでフルサイズの画角を再現することができます。
「フォーカルレデューサーマウントアダプタ」は「縮小光学系マウントアダプター」とも呼ばれるようです。
本記事でご紹介する中一光学のフォーカルレデューサーの場合、焦点距離は0.726倍になります。
よりズームできる「テレコンバーター」の全く逆の作用をするアイテムです
集光効果で1段F値を上げる
公式サイトによると、フォーカルレデューサーで光をより集めるので明るく写せると記載があります。
レデューサーレンズは集光効率が高い為、F値が1段分明るくなります。
中一光学(http://www.zyoptics.jp/products/2018/10/lens-turbo-ll-fd-fx.php)
「フォーカルレデューサーを使うと、より明るいレンズになる」ってなんとなく思っておけばOKです
F値に関しても、フルサイズとAPS-Cで換算が必要と言われています。僕は正直この辺りまでは詳しくないので、参考になりそうな記事をご紹介しておきます。
レンズの集める光の量が増えるので明るくなる、ということですが、ボケの量に関しては増えるわけではないそうです。
【注意】レンズが増えるので画質が落ちる危険もある
通常のレンズに加えて、さらにフォーカルレデューサーのレンズを挟むことになるので、画質への影響は懸念されます。
高いものになればなるほど画質劣化が少なくなる傾向にあるようです。
中国のメーカーでいくつか出ているので、レビューなどを要チェックです!
僕が購入したのは、中国の「中一光学」から出ているもので、レンズ側がM42、カメラ側がXマウント(フジフイルム)になっているものです。
フォーカルレデューサーにはマウントがあります。つけたいレンズ側のマウントと、カメラ側のマウントを必ず確認してから購入してください。
購入した中一光学 (ZHONG YI OPTICS) のフォーカルレデューサー
今回購入したものは中一光学 (ZHONG YI OPTICS) フォーカルレデューサー Lens Turbo II M42-FXです。
フォーカルレデューサーでない普通のマウントアダプタを持っていないので画質劣化の比較をできないのですが、一見したところそこまで画質が悪くならないと感じました。
(そもそもオールドレンズは画質がいいわけではないので、描写の甘さがオールドレンズのせいなのか、補正レンズのせいなのかわからないですが…)
APS-Cでも寄りすぎない画を気兼ねなく撮影できるのは本当に嬉しいですね。
APS-Cのカメラでオールドレンズを楽しもう
オールドレンズのサイズも小ぶりなものが多く、コンパクトなミラーレスカメラと相性は抜群です。
想像した以上にオールドレンズの描写が、富士フイルムのフィルムシミュレーションにぴったりだったので、ぜひ使ってほしい組み合わせです。
APS-Cのカメラを持っている人は、フォーカルレデューサーを使うとオールドレンズがより使いやすくなるのでおすすめです。
オールドレンズライフがさらに楽しいものになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。