ブログ記事に挿入する写真撮影がだんだんと増えてきたこの頃。
今までは白いテーブルを背景にして写真を撮っていたのですが、机の面が若干狭いのと、傷が多いので細かい傷を画像処理で毎回消す手間がありました。
そこで今回、撮影用に白の塩ビ板を購入したので、その使用感をご紹介いたします。
白背景の写真をたくさん撮影したい方は是非参考にしてみてください。
- セッティングと画像加工
- 撮影用に塩ビ板を使ってみた感想
- PVCの背景布との比較
塩ビ板を背景に撮影する方法
今回ブツ撮り用に購入したのは塩ビの91cm×60cmの大きな板。小学校の時に使用していたプラスチックの下敷きのさらに薄い版のようなものです。
1000円程度で安価だし、プラスチックの板なのでなかなか傷もつかなくて扱いやすい。
厚さは0.5mm。下敷きが曲げられないように、この塩ビ板も丸めることはできません。保管しておく場所を取るのがマイナスポイントですが、僕は基本机の上に置きっぱなしにする予定なのでそこまで影響しません。
セッティングと撮影
基本的には高さ50cm程度のローテーブルの上に塩ビ板を置き、俯瞰撮影をしています。
撮影するものが多い場合は床に置いて撮影することも。
撮影時は必ずストロボを使います。僕が使用しているストロボはどのカメラでも使える中国製の安いもの。
TTL(自動調光)が付いていないので、フラッシュの明るさを自分でマニュアルで設定する必要があります。慣れるまでは扱いづらいけど、毎回何度かテスト撮影するとなんとなく設定できるようになります。
天井バウンス(天井に向けて発光する方法)だと反射してしまうため、斜め45度から光が当たるようにすると良さそうです。
カメラ側はマニュアルモードにして、シャッター速度、絞り値、ISO感度を自分で決めます。
僕はシャッター速度を1/80〜120、絞り値をf5.6〜7、ISO400でほぼ固定で撮っています。この設定だと暗いと思うので、ストロボの光量を1/4からだんだん下げていき、ちょうどいい光量を見つけます。
ホワイトバランスは「フラッシュ(ストロボ)」のモードに設定しています。
ストロボで撮影した場合、RAW現像することを強くおすすめします。ストロボ写真はLightroomやLuminarなどの現像ツールでのちのとかなりいじることになります。特にホワイトバランスの調整はほぼ必須なので必ずRAWで撮るようにしましょう。
RAW現像は買い切りのLuminarがおすすめ
Raw現像はLuminarがおすすめです。買い切りで、Lightroomとほぼ同じことができます。使い勝手も慣れれば問題なく、僕はLightroomよりもLuminarの方が使いやすいと感じています。
RAW現像
白背景の場合、背景の白をいかに綺麗に出せるかにかかっていると思います。
まず、色温度の調整を行います。LightroomでもLuminarでも、スポイトツールで色を抽出することで、その色を白にするように色温度が自動で変更できます。
その後、露出を上げたりハイライト・シャドウを調整することで、背景の白色のムラを極力なくしてください。
僕はブログの挿入写真メインなので、厳密に均一の白は目指しておらず、ある程度調整ができればよしとしています
他の白背景の候補
今回の塩ビ板にする前に、背景の候補は下記を考えていました。
- 背景布
- 背景紙
- 木の板
背景布
プラスチック製のロール状になっている背景布が一番の候補でした。
しかし、巻き癖がついているため四隅に重りを置く必要があったり、結局広げた状態で保管する必要が出てきたりと、撮影に取り掛かるまでスムーズではなさそうだったので断念。
今回購入した塩ビ板だと反射がすごいので、この背景布を取り入れ用途によって使い分けも検討中です。
背景紙
背景布がプラスチック製(PVC)だったのに対し、こちらは紙。
巻き癖はつきにくいですが、シワになりやすいので管理が大変そう。
木の板
白い木の板(orテーブル)を購入し背景にしようとも思ったのですが、こちらは逆に持ち運びが不便そう。
毎日撮影するのなら木の板など作りがしっかりしているものでもいいのかと思いますが、ブログの用途でしか使用せずスペースも取るのでやめました。
実際に使ってみた感想
塩ビ板を使って撮影してみるとこんな感じ。
白い背景だと清潔感があります。
実際に使ってみた感想は、
- 白背景としてきちんと使える
- 反射がすごいので光の調整は必須
- レタッチをしっかりすればある程度反射しても問題なし
大前提として、白背景としてきちんと使えます。プラスチックなので白にムラもなく、自分の求めていた白い写真になりました。
傷ついたり凹んだりすることもないため扱いやすいです。
しかし、プラスチック独特の反射はあります。
ブツ撮り撮影の場合、ストロボを使う必要があるのですが、ライトの向きによっては反射が発生してしまうため、向きの調整が必要です。
前述したRaw現像の方法+フラッシュを用いることである程度の反射はごまかせます。
白背景でブログ用写真を気軽に
安い塩ビ板でも十分自分の用途にあっていました。
プラスチック製なので汚れたらすぐに拭けばOK。だから気兼ねなく使用ができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんの写真ライフに少しでも役立てば幸いです。