パソコンでイラストを描くのに欠かせないタブレット端末。
ペンタブには、板タブという画面が映らないタイプのものと、液タブという液晶に直で描き込むタイプのものがあります。
今回、さまざまなペンタブを展開されているHuionの4K液タブ Kamvas Pro 16 (4K)をレビューしていきます。
最近イラスト制作にガッツリハマっている僕が1ヶ月以上使い込んだ感想も書いていこうと思います。
4Kの液タブが10万円で買えるのはコスパがすごいぞ…
Huion Kamvas Pro 16 (4K)のスペック
サイズ | 402.7 x 257.4 x 13mm |
重量 | 1.27kg |
パネルサイズ | 15.6インチ |
解像度 | 3840 x 2160 (16:9) UHD |
LCDタイプ | IPS |
色域 | 120% sRGB |
表示色 | 8bit |
筆圧レベル | 8192 |
傾き検知 | ±60° |
フルラミネーション | ◯ |
Huionは中国の深圳に本社を置くタブレットメーカーです。
液タブだけでなく、板タブやPC付きの液タブなんかも販売しています。
価格に対しての品質がかなりよく、Wacomのタブレットと比較されることも多いメーカーです。
外観と同梱物をチェック
商品のパッケージはこんな感じ。ハリーポッターのヒッポグリフみたいな鳥が書いてあります。
箱を開けると液タブが登場。
僕の持つアップル製品(iPad Air・iPhone 11、それからMacbook Air)と並べてみました。
同梱物はこんな感じです。
- 液タブ専用ペン
- ペン先10個・ペン先クリップ
- ペンホルダー
- タブレットスタンド
- 3 in 1ケーブル
- USB-Cケーブル
- USB電源ケーブル
- USB延長ケーブル
- 電源アダプタ
- ペンケース
- 二本指グローブ
- クイックスタートガイド
- クリーニングクロス
液タブ、ペンだけでなく、ケーブルや手袋も付いてくるので、PCさえあればこれ一つ買えばすぐにお絵描きが始められます。
Huion Kamvas Pro 16 (4K)の特徴
なんといっても4K画質
本製品の最大の特徴は、画質が4Kであるということです。
普段目にするiPhoneやアンドロイドスマホの画質がかなり向上してきたこともあり、フルHDでも「ちょっと荒いかも」と思う人も多いのでは?
4K画質の液晶タブレットはとてもきめ細かい描画なので、イラストや写真編集でも気持ちよく作業ができると思います。
MacbookのRetinaディスプレイに匹敵する写りなので、MacbookとHuion Kamvas 4Kの2台を並べても違和感なく作業ができます。
USB-C一本で接続できる
Huion Kamvas Pro 16 (4K)はHDMI接続だけでなく、USB-Cでも接続&映像出力が可能です。
HDMI接続の場合は、電源を別途供給する必要があるため、接続がかなり手間になります。
一方、USB-C接続の場合は、ケーブル一本で接続・電源供給・映像出力が可能なのでデスク周りもスッキリです。
液タブ本体も軽量なので、持ち運びするときは特にUSB-C接続がおすすめです。
PCによってはUSB-C接続ができない場合があるので要チェック。
また、ケーブルも映像出力に対応しているケーブルでないと使えないので注意が必要です。(本製品には映像出力ができるUSB-Cケーブルが一本付属してきます)
ペンも最先端のテクノロジー
新しいHuionのテクノロジーであるPenTech3.0を搭載した、バッテリー不要のペンPW517。
確かに、ペンは持ちやすく、質感も重量があり高級感があります。
筆圧は8192レベルと最高クラス。傾き検知も60度まで対応しているので、国内メーカーの最高クラスのものと同等です。
ショートカットデバイスは別売り
Huion Kamvas Pro 16 (4K)には電源ボタン以外のボタンはついていません。
ツールを切り替えたり、ズームやペン先のサイズ変更をしたりするショートカットツールは別売りとなっています。
Huionから出ているツールはMini Keydial KD100。専用のソフトを使用し、自分の好きなツールをボタンに割り当てることができます。
こちらのデバイスとても使いやすいんですが、接続がUSB-Aのレシーバーか、有線接続なんですよね…
MacbookはUSB-C端子しかないため、Bluetooth接続だとなおよかったです。
脅威のコストパフォーマンス
4Kディスプレイの16インチクラスの液タブは、他にもWacom Cintiq Pro 16があります。
Huion Kamvas Pro 16 (4K)が10万円に対し、Wacom Cintiq Pro 16は倍の20万円します。
もちろんWacomの方が有名でプロも多く使用している信頼性の高いメーカーです。でも、ほぼ同スペックの液タブが10万円も安いHuionはコストパフォーマンスにかなり優れているといえます!
1ヶ月以上使ってみた感想
4Kの画質が綺麗すぎてテンション上がる
今までフルHD以上の液晶はMac系のディスプレイしか使ったことがなかったのですが、やはり4Kの画質は気持ちがいいです。
色環境も120%sRGBとかなりリッチな色合いなので、色にこだわりたい人も満足いく写りだと思います。
液晶の写りが綺麗なので、液タブだけでなく外部モニターとしても十分使用できると思います。
本体にボタンがないデザインは個人的に好み
液タブ本体には電源ボタンしかなく、ショートカットツールは別で用意する必要があります。
コストがかかるというデメリットはありますが、デザインとしてかなりシンプルなので僕は好きです。外部モニターとして使用することも想定するならなおさら。
ショートカットデバイスを自由に配置できるので、右利き左利き関係なく使いやすいです。
ショートカットツールはTourBox Eliteもおすすめ
Huionから出ているMini Keydial KD100はイラストに特化したデバイス。
無刻印がおしゃれですが、結果的に自分がよく使うツールをシールに書いて貼る使い方がおすすめできそうです。
キーの数も18あり、ホイールもついているので機能としては十二分ですが、接続がUSB-Aポートを必要とするところがやや残念。
左手デバイスとしてTourBoxもおすすめです。
Tourboxはアプリによってショートカットを使い分けれるのがいいね。ほんまにこの辺は慣れの話。
コンパクトなサイズ・重さがいい
16インチのディスプレイを搭載していて、なおかつ1.27kgとかなり軽量。僕の普段使っているバックには入りませんが、もう少し大きいカバンやトートバックにしたら入りそう。
サイズもそこまで大きくないので、頑張ったら持ち運べます
デバイスのサイズ自体はコンパクトな方ですが、画面のベゼルが太いのがやや気になります。iPhoneやiPad Airなど、ベゼルが限りなくない薄いものに日々触れているが故にそう感じてしまうのかも。
付属のスタンドがいい感じ
一緒についてくるタブレットスタンドが金属製でかなり質感がいい。
普通にiPad用のスタンドとしても使いたいほど造りもしっかりしています。
Huion Kamvas Pro 16 (4K)のレビューまとめ
- 4Kの液タブで高コスパ
- USB-C一本で接続できるので手軽に使える
- 高画質が故に写真編集などでも十分使える
液タブの品質として最高級のHuion Kamvas Pro 16 (4K)。
イラストを描く人はもちろん、写真やグラフィック制作をしている人もきっと作業効率が上がるデバイスとして活躍してくれると思います。
「ちょっと趣味でイラストを楽しみたい」
「高品質な液タブを手軽に使いたい」
「iPadではなくPCでお絵描きがしたい」
そんな人は是非一度Huion Kamvas Pro 16 (4K)を検討してみてはいかがでしょうか?
iPadもお絵描きデバイスとして優秀ですが、本格的にデジタルの絵をやる場合、ClipStudioやPhotoshopなどPC専用のソフトを使うことでどこまでもクオリティを追求することができます。
Huionは本当にいいデバイスなので使っていてクリエイティブ意欲がぐんと湧きます!
他にもさまざまなラインナップの液タブ・板タブが用意されています。自分に合った商品を探してみてください。
公式サイトより
商品 | Kamvas Pro 24 (4K) | Kamvas Pro 16 (4K) | Kamvas Pro 16 (2.5K) | Kamvas Pro 13 (2.5K) | Kamvas 12 |
画面サイズ | 23.8インチ | 15.6インチ | 15.6インチ | 13.3インチ | 11.6インチ |
画質 | 4K | 4K | 2.5K | 2.5K | フルHD |
価格 | ¥ 159,999 | ¥ 99,999 | ¥ 67,999 | ¥ 45,999 | ¥ 21,999 |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
2万円前半から液タブが手に入るのは凄すぎ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。